海苔は税だった? 日本のルーツ、海藻の海苔に迫る。

お寿司やおにぎりなど、日本人に欠かせない「海苔(のり)」。

そんな海苔と日本人の関わりは古く、海苔は平安時代、朝廷に納められる税のひとつとして、使われていました。

海苔は人の体によい成分のビタミンCやビタミンEといったビタミン。鉄などのミネラル、食物繊維などがたくさん含まれており、海藻のなかでも優等生的な存在。

さらに海苔には、グルタミン酸やイノシン酸など、昆布や鰹節、しいたけなどに含まれる、複数の旨味成分も入っています。

成分が分析できない時代でも、古来の人が、海苔を税に選んだというのは、おそらく食べた時のおいしさから海苔が貴重だと判断したからなのかもしれませんね。

日本人に愛される海苔だけに限らず、他の海藻にまで範囲を広げて、日本人との関係をさかのぼると、海藻とのつきあいは、約1万年前の新石器時代にまで及びます。

それだけの長い時間をかけて、日本人は海藻と歴史をつむいできました。

その関わりの深さゆえ、海藻を食する文化がない国など、他国では持つ人が少ないとされる、海苔やワカメなどを分解する酵素遺伝子を、日本の約90%もの人は持っているのです。

そんな日本人になじみの深い海苔や、消えつつあるご当地海藻や未利用の海藻を、乳酸菌で発酵させ、ステイト オブ ジ アートの成分として使っています。

日本の豊かな自然を生かして、よりすこやかに美しくなれますように。

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