サステイナビリティの先、リジェネレーションへ①

わたしたちの暮らしになじんできた「サステイナビリティ」や「SDGs」といった新しい価値観。そして最近は「サステイナビリティ」をさらに進める考え方として海外を中心に「リジェネレーション」という、国際的な潮流がうまれています。

今回は「We Are Regeneration」をキーワードに、注目を集める「リジェネレーション」について取り上げます。

▼目次
そもそも「リジェネレーション」とはなんでしょう?
・ステイト オブ ジ アートが考える「リジェネレーション」
・サステイナビリティへの流れと限界

▼そもそも「リジェネレーション」とはなんでしょう?

「リジェネレーション」はまだ日本語としての意味が定まっていないので、サステイナビリティもあわせて、そもそもの言葉を直訳でご紹介します。

サステイナビリティ=「維持する」「持続する力」

リジェネレーション=「再生」「新生」「繰り返し生み出す」

この2つの訳を比べたとき、もっとも大きな違いとなるのが、環境に対するアプローチの積極性です。サステイナビリティは、未来に向けて地球環境を「このまま持続」させ「マイナスをゼロに」する取り組み。

そしてもう一方のリジェネレーションは、すべての生物にとってよい状態になるよう「積極的に再生」させ「マイナスをプラスに」するという考え方になります。

言葉として比較すると、リジェネレーションの方が、よりポジティブで積極的に環境に取り組んでいこうという姿勢が伝わってきますね。

▼ステイト オブ ジ アートが考える「リジェネレーション」

そして「リジェネレーション」こそ、わたしたちがずっとお話ししたかったことのひとつ。なぜならステイト オブ ジ アートがうまれるきっかけとなる「海藻の発酵」の取り組みも「リジェネレーティブ」な発想が元になっているからなのです。

わたしたちステイト オブ ジ アートが、海藻を乳酸菌で発酵させた化粧品を作る前にさかのぼってお話しをしましょう。

わたしたちは、
海藻を特殊な乳酸菌で発酵させる技術を持つ会社です。世界で初めて「海藻を直接発酵させる」という難しい課題をクリアしたわたしたちのもとに、さまざまな自治体や団体から「廃棄されたり、海洋で朽ちてしまう海藻をどうにかできないか?」といった依頼がくるようになりました。

なぜかというと、未利用の海藻をそのまま放置した状態では、海の環境にマイナスの影響を与えることもあるからです。その問題を解決するために、わたしたちは「発酵」で海の環境をよくしたり、海藻自体を活用できないかと考えることに。

化粧品と環境に対する想いがきっかけとなり、わたしたちは海にある未利用の海藻を発酵させ、化粧品に使うことになったのです。人々が化粧品を使うことで、海の自然環境が少しでもよくなる、そしてもう一つの自然である人間のお肌もすこやかで美しくなってほしいという願いから、「あなたと、世界を美しく」というコンセプトがうまれました。

この人間と自然がともに美しくなる、人と自然が共生し再生するというコンセプトはリジェネレーティブな発想にもつながるのです。

▼サステイナビリティへの流れと限界

さてお話を戻して、なぜサステイナビリティだけでは、足りないと言われるようになったのでしょう。簡単にサステイナビリティがスタートした流れを振り返ってみましょう。

サステイナビリティが定義されたのは、1980年代、国連で「環境と開発に関する世界委員会(プルントラント委員会)」です。

ここで「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現代世代のニーズを満たすこと」として、サステイナビリティが定義されました。

このタイミングから、企業は「大量生産・大量消費・大量廃棄」から大きく舵を切り、地球環境と共生する持続可能なモデルへとシフトしていきます。

そしてさらにわかりやすく、サステイナビリティの概念をまとめた国際的な目標、SDGs(持続的な開発目標)も登場。これでひと安心と思われましたが、問題が発生します。

さまざまな取り組みにもかかわらず、人口の増加による地球資源の枯渇や、気候変動はひどくなる一方で、人々は世界的危機に直面することになったのです。

こうした出来事から、人々は想像するよりもっと、地球上の持続可能性は脅威にさらされていて、「サステイナビリティでは、地球規模の社会課題は解決できない」という危機感を持ち始めました。

こうして、人類が地球に与えている負の影響はすでに限界を迎えていること。もっと積極的にプラスのアクションをしなければ、持続すら難しいとなり、「リジェネレーション」の考え方がクローズアップされ始めるのです。