前回、理想の腸内細菌バランスは「善玉菌4:日和見菌5:悪玉菌1」とお話ししました。
今回は「なぜ菌バランスが整う方がいいのか?」ご紹介していきますね。
それは、「腸内細菌」のバランスがどう傾くかで、腸のなかで「発酵」と「腐敗」、そのどちらが起きるか決まってしまうからです。
善玉菌は、食べかすやはがれた腸の粘膜などを分解して「酢酸」や「乳酸」をつくりだします。
このとき腸内に、善玉菌が好むエサがあると、体にいい働きをする菌たちが元気になって「発酵」します。
一方、タンパク質など、悪玉菌が好むエサが多いと、悪玉菌が活発になり、硫化水素やアンモニアなどの毒素が発生し、腸内で「腐敗」が起きてしまうのです。
つまり「美腸」というのは、「発酵」ができる腸ともいえるのですね。
だからできるだけ「腐敗」ではなく、「発酵」ができる美腸をつくること。そのために、善玉菌がよろこぶような食事を選ぶことが大切になってきます。
こうしたことから、ビフィズス菌や乳酸菌が入った食べ物。例えばヨーグルトや納豆など「プロバイオティクス」を食べて、腸内細菌を増やすといったことや、
もうすでに腸の中に住みついている、腸内細菌を活発にするために、食物繊維などを食べる「プレバイオティクス」が注目されているのです。
それでは次回は、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」についてご紹介しますね。食事を通して、腸内細菌のバランスを整え、すこやかな美肌を目指していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。