肌も整う「いい食事」習慣を身につける方法。

すこやかな肌を作るには「いい食事」が大切ですよね。今回は手軽に「いい食事」習慣を取り入れる方法をご紹介します。

お客さまから「肌をキレイにしたいけれど、食生活の改善ができなくて、どうしたらいいですか?」というご相談を受けます。

手作りの料理がいいことはわかっているけれど、作るのがめんどうだったり、仕事などで忙しくて作る時間がないという方も本当に多いものです。

なにかと忙しい毎日。買い物や調理に時間をかけられないこともありますよね。

そこで今日は
「どうすれば、肌にいい理想の食事を続けることができるのか?」「肌にいい食事、なにから始めたらいいかわからない」という方に役立つアイデアをご紹介していきますね。

まずは前回の「皮膚科医がおすすめする、食事や食べ方の工夫」のおさらいから。
・和食を選ぶ
・色の濃い野菜や果物。豆腐・卵などの良質のたんぱく質、青魚などの脂質をとる
・できるだけいろいろな食材を、よくかんで食べる

という内容でした。

簡単にまとめると、和食を選び、体の組織を作る脂質やたんぱく質、体の調子を整えるビタミンやミネラルなどの栄養素を、バランスよく食べることが大切ということ。

とはいえ、こういった正しい食事の内容は、もうすでにあなたもご存じだったかと思います。問題は「知っていること」と「できること」の間に大きな溝があることなのです。

だから「知っている」を「できる」に変えて、いい食事を続けることが大切に。そこでおすすめなのが、今のあなたが、未来のあなたのために「うれしい食事のサプライズ」を準備するという方法。

あなたがちょっと時間や体力に余裕があるとき。未来で疲れて困っているあなたのために、「こうしてもらったらうれしいな」「助かるな」という小さなご飯作りの手伝いをしておくのです。

「え?どういうこと?」と思われるかもしれませんが、例えば、今あなたが、料理に手をかけられず、体によさそうなメニューを選んではいるけれど、いつも外食をしているとします。

外食は手軽においしいものが楽しめる反面、本当に肌や体のことを考えるなら、やはり、できるだけ「手作りの食事を作って食べる」ことが大切なのです。

いい食事がなにかわかっていたとしても、今、実際に作れなくて困っているとしたら、今の状況のままでは、これからも手作りの「理想的な食事」を手に入れることは難しい可能性が高いのです。

だから、今のうまくいっていない状態からでも、はじめられる、いい食事をするためのサポートを、まずスタートすることが大切に。

そこで、「く〜っ細かいところに気が利いてて、にくいね!」
「おかげで理想の食事ができたありがとう!」

と自分をほめたくなる、
うれしい食事のサポートを仕込んで、未来のあなたを助けてあげましょう

例えば、未来のあなたを助ける、こんなアイデアはいかがでしょう?

・いい素材で作られた市販の野菜ジュースやスープなどを家にストックしておく(砂糖や添加物が入っていないかチェック。信頼できるメーカーの直販を頼んでも)
・納豆や豆腐、卵など、すぐ食べられる大豆&発酵&タンパク質の食材を冷蔵庫に常備する

といったこと。それから少しだけ余裕がある日は、お味噌汁を作ってみましょう。

できるだけ手軽に作るコツとして

・出汁入り味噌を使う。または出汁は煮干しだけ(頭もはらわたも取らない)
・味噌汁の具をあらかじめ切って冷凍しておく

といったことを試してみても。本来なら昆布を水につけて、かつおぶしで出汁をとる方がいい、なんてことはわかりきっていますが、まずは味噌汁を作って飲む習慣をつけることを優先しましょう。

ではなぜ味噌汁がいいのかお話ししますね。大豆のたんぱく質を、麹で発酵させて作る味噌は、発酵させることで、必須アミノ酸を、体に吸収しやすくしています。

味噌には、体で作ることができない9つの必須アミノ酸が含まれていて、わかめなどの海藻や、きのこ、豆腐、野菜などの具材を変えることで、味の変化を楽しみながら、善玉菌が働きやすい腸内環境を整えることができますよ。

そもそもたんぱく質は、体にためておくことができないので、毎日の食事でとる必要があります。バリエーションとして、溶け出した栄養素を余すことなく摂取できる野菜スープなどもおすすめです。

ここまでいろいろなアイデアをあげてきました。

ですが、そもそも忙しすぎて作る時間がない。あるいは今は他のことが大切なので、食事のことまで気がまわらないという方は、今は食事を作ることをスパッとあきらめて、やりたいことや睡眠を優先してもいいかもしれません。

自分で作らず、家族や家事代行サービスやお手伝いさんにお願いして、人に理想的な食事を作ってもらうこともいいでしょう。

また外食やテイクアウトするときは、メニューの選び方にこだわったり、添加物をチェック。できるだけ加工されていない素材で作られた、体によさそうな食事を選ぶことで罪悪感を減らしつつ、少しでも理想的なよい食事をとれるようにしていきましょう。

それでは、下にもう少し食事に時間が使える方向けのアイデアをまとめておきますね。

■食事の優先度は高めで、少しエネルギーに余力がある方は

・朝のうちに夕飯の下ごしらえをしておく
・週末に作り置きを作る
・野菜をカットしたり、煮るなど、ちょっとだけ加工しておく
・ご飯を多めに炊いて、冷凍しておく
・ホットクックなどのお助け調理器具を使う
・簡単レシピをいくつか用意しておく
・いつものメニューに+発酵食品を取り入れる
・食材のお取り寄せや宅食など外部サービスを頼んでみる
・買い物はまとめて、食材を保存・冷凍しておく
・足りない栄養素はサプリで補完する

毎日手作りはできなくても、体調や体力の具合、スケジュールと相談して、週の中で作る日、作らない日をうまく調整しながら、1食でも肌によい食事を増やしていけたらいいですよね。

ここまで食事の知識を、暮らしに取り入れるための手軽な方法をご紹介してきました。少しでもお役に立てたらうれしいです。

そしてこの自分へのうれしいサプライズは、食事以外にも応用がききます。
・次の日の荷物を、前の日にセットしておく
・夜疲れて帰ってきて、食事の前に、ホッとひと息つけるおやつを準備する
・帰宅してすぐお風呂に入れるように、パジャマセットを用意する
・ジムやヨガ、すぐに通えるキットを作っておく

なんでもいいので、あなたが助かることを手伝ってあげましょう。あなたが自分を慈しんで大切にすることで、心が満たされ、すこやかな肌と幸せな日々がおくれますように。

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